2010年08月17日
良い店にはリズムがある。
以下は、写真の本からの引用です。
《引用開始》
僕たちが、運営する店で、ラーメンの試食をしていた時のことです。《引用終わり》
僕たちは、カウンターに座って、入り口に対して背を向けていたのですが、
お客様が来店されたことがすぐにわかります。
しかし、店のスタッフは気づかない。
感覚的にはその2.5秒後に、ようやく「いらっしゃいませ」と声が上がる。
同じように、注文したいと思っているお客様が目線を合わせようとスタッフを追っているのに
気づかない。2.5秒後に「はい。ご注文でしょうか?」
また、ラーメンが厨房から出ているのに、すぐに取りにいかない。
ここにも、2、5秒の余計な時間がかかっている。
たった、2、5秒と思うかもしれません。確かにクレームに繋がるような問題としては
顕在化していない。
しかし、この微妙な間の悪さが、お客様の居心地を悪くしている
ことを忘れてはなりません。
芝居や演芸でも、武道でも、「間が大切」と言われています。
例えば、演劇で役者がほんの少しづつセリフのタイミングを外していったら、
本当に恥ずかしいことですよね。
良い店にはリズムがあります。お客様が次にどうしたいのか。何を求めているのか。
常に仮説を立て、気配りし、気遣いすることで、心地よいリズムを生み出してください。
僕もこれと同じような事を心がけるようにしています。
当店では、殆どの席に「呼び鈴」を置いていますが
これが鳴らないように、気遣いをしています。
ない席では、できるだけ「すいませ~ん!!」と大きな声で
お客様に呼ばれないようにしています。
また、呼び鈴が鳴った時は、出来るだけ速やかに返事をして
お客様の所にいくようにしています。
お客様が、大勢いらっしゃる時は、
これが、連続すると「リズム」が生まれ
そして、それが「活気」に繋がります。
河原社長がおっしゃる
「2.5秒の間」
これを失くすには、僕は
緊張感をどれだけ持って仕事を続けることが出来るかどうか
緊張感をもつと、
「五感」のうち特に次の二つが鋭敏になります。
視覚、聴覚、そして、体全体で「気」を感じられます。
それが、いち早くお客様の変化に対応できるコツだと思います。
今日も、先程まで忙しかったですが
今日は、みんながこの緊張感をもっていたので
声も出ていて
とてもいいリズムで出来ていたと思います。