2010年04月22日
点と点が線になった。

この本の中で、一番最初に主人公が考えるのは
ピーター・ドラッガー博士の言葉
「自らの事業は、何かを知ることである」さらに、
自らの事業は何かを知ることほど、簡単でわかりきったことはないかに思われる。鉄鋼会社は鉄をつくり、鉄道会社は貨物と乗客を運び、損害保険会社は火災のリスクを引き受け、銀行は金を貸す。しかし実際には、われわれの事業は何かとの問いは、ほとんど常に答えることの難しい問いである。正解は決して明らかではない。
事業は、社名や定款や設立趣意書によって定義されるのではない。顧客が満足させる欲求によって定義される。顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。
「顧客は誰か。
これが最初に考えるべき問いである。」
顧客は誰かの問いこそ、企業の目的と使命を定義するうえで、
最初に考えるべき最も重要な問いである。
やさしい問いではない。
まして答えのわかりきった問いではない。
だが、この問いに対する答えによって、企業が自らを
どう定義するかが決まってくる。
この顧客は、誰かというのをこの本で考えているのですが、
その答えを見たときに、
僕の今まで、バラバラになっていたものが
ひとつなりました。
経営理念の大切さは、いろんな書物で説かれていますが、
ほとんどの経営理念の中には、社員さんたちに対する理念があります。
もちろん、私にもあります。
事業の目的と使命が顧客満足に応えることであるならば
経営理念は、顧客に対する想いであると思います。
そして、経営理念の中に、従業員さんに対する理念があるとするならば、
従業員さん=顧客である。
といえるのである。
最近は、この従業員満足(ES)の重要性が説かれ
サウスウエスト航空では、「ESがCSより第一義である」と名言しています。
僕は、従業員さんに対する理念と顧客に対する理念を別々に考えていました。
また、そうせざるを得ないと思っていました。
しかし、
従業員さん=顧客
と考えると、理念がよりスマートになります。
例えば、「顧客に感動を与える」と「従業員さんに感動をもって働く」という二つの理念は
「感動を生む会社」あるいは「感動を与える会社」でいいわけです。
この気づきを元にもう一度、経営理念を練り上げたいと思いました。
Posted by どんこい at 08:28│Comments(0)
│教育 学び